Claude Codeでブログを作って収益化する手順|実践記録
結論から言うと、Claude Codeにはブログ運営の作業のほとんど──サイト構築・キーワード計画・記事執筆・公開作業──を任せられます。実際にこの「AI Hub」というブログも、Claude Codeに依頼しながら構築・運用しています。作業スピードはサブエージェントの並行執筆でかなり上げられますが、収益が出るかどうかは別問題です。本記事では実際に行った手順を、うまくいった点・注意した点を含めて記録します。
全体像: Claude Codeに任せられる範囲
ブログ運営は「サイトを作る」「記事のネタを決める」「記事を書く」「公開してGoogleに認識させる」「収益化の準備をする」という工程に分かれます。今回はこの全工程をClaude Codeとのやり取りで進めました。Astroの雛形作成、Cloudflare Workersへのデプロイ設定、記事執筆、Search Console向けの設定まで、依頼文だけで進められる部分が大半でした。Claude Code自体の使い方は「使い方完全ガイド」にまとめているので、不慣れな方は先にご覧ください。
サブエージェントに記事執筆を分担させれば、1日でサイト公開から20記事程度の原稿を用意するのも作業量としては現実的です。ただしこれは「その分量の原稿を用意できる」という話であり、公開した瞬間に検索順位が付いたり収益が発生したりするわけではありません。この点は後ほど触れます。
手順①: サイト構築 ─ Astro + Cloudflare Workersで公開する
サイトの土台は「ブログを作って」と依頼するところから始まります。今回はAstro(静的サイトジェネレーター)を採用し、記事はMarkdownファイルとしてsrc/content/blog/配下に置く構成にしました。Markdown管理は後述のサブエージェント量産と相性が良く、frontmatterにタイトルやタグを書くだけで一覧・カテゴリ表示に反映されます。
公開先はCloudflare Workersを選びました。GitHubリポジトリを作成してpushし、ダッシュボードの「Compute (Workers)」でそのリポジトリをインポートすると、ビルドコマンド(npm run build)とデプロイコマンド(npx wrangler deploy)を指定するだけでpushのたびに自動デプロイされます。無料プランでも1日10万リクエスト(静的アセットは上限外)、帯域無制限、月500ビルドという枠があり、個人ブログには十分でした。
独自ドメインはCloudflare Registrarで取得し、Workersプロジェクトの「Domains & Routes」からCustom Domainとして接続すると、DNSレコードも自動で追加されました。接続後にastro.config.mjsのsiteを独自ドメインへ書き換えて再pushし忘れると、サイトマップやOGPのURLが暫定URLのまま残る(workers.dev)ため注意が必要です。Windowsでこれから導入する場合は「Windowsインストール手順」を先に済ませておくとスムーズです。
手順②: キーワード計画 ─ 先にキーワードマップを作らせる
記事を書き始める前に、Claude Codeにキーワードマップを作らせました。狙うキーワードと検索意図、記事同士の内部リンク方針を先に整理しておくと、後から書く記事がバラバラの方向を向くのを防げます。実際の依頼はおおよそ次のような内容でした。
Claude Codeのブログ企画を立てて。ピラー記事2本、
クラスター記事(狙いキーワード1つにつき1記事)18本を、
「slug・タイトル案・狙いキーワード・検索意図・内部リンク先」の
表形式でまとめてください
この依頼で作られた表がそのまま執筆の進行管理表になり、どの記事がどのピラーに紐づくか、どの記事同士を相互リンクさせるかを一目で確認できます。内部リンクのルール(クラスター記事は必ず所属ピラーへリンクする、検索意図が近い記事同士は相互リンクする)も先に言語化しておくと、後工程でのリンク張り忘れが起きにくくなります。
手順③: 記事量産 ─ サブエージェントへの分担で並行執筆
キーワードマップができたら、複数のサブエージェントに記事執筆を分担させて並行で書かせました。1本ずつ依頼するより体感の待ち時間を大幅に短縮できます。分担のやり方は「サブエージェント活用術」で解説していますが、量産で品質を保つため依頼文には次の3点を必ず含めています。
- テンプレートの統一: 見出し構成(導入→前提→手順→つまずき→FAQ→まとめ)をテンプレート化し、そのファイルを読ませてから執筆させる
- 公式ドキュメントでの事実確認: コマンドや仕様は記憶で書かせず、公式ドキュメントを参照させてから執筆させる
- 内部リンク設計: キーワードマップの「内部リンク先」を渡し、その記事にリンクを張るよう明示する
重要なのは、AI生成の文章をそのまま垂れ流さないことです。GoogleはAI生成かどうかではなくコンテンツの品質そのもので評価する方針を示していますが、裏を返せば「独自性のない量産文」は評価されにくいということです。動かして確認したコマンドの出力を載せる、バージョンや確認日を明記する、実体験に基づく注意点を加えるといった、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識した一次情報の追加が欠かせません。この記事も、実際にこのブログを構築した過程をもとに書いています。
手順④: 公開とSEO ─ Search Console登録とインデックス申請
記事を書いてpushするだけでは検索結果には出てきません。Google Search Consoleにドメインプロパティとして登録し(発行されるTXTレコードをCloudflareのDNSに追加して所有権確認)、Astroの@astrojs/sitemapが自動生成するsitemap-index.xmlを送信しました。早めにクロールしてほしい場合はURL検査から個別にインデックス登録をリクエストできますが、1日の件数には上限があり、リクエストしてもインデックスは保証されません。基本はサイトマップ経由のクロールに任せ、優先度の高い記事だけ個別リクエストしています。
手順⑤: 収益化への準備 ─ AdSense申請とアフィリエイトの位置づけ
収益化の入口として一般的なのはGoogle AdSenseの広告掲載です。申請にあたって最低限確認したのは次の項目でした。
- 独自ドメインで公開していること(
workers.devのような暫定ドメインでは申請不可) - ある程度の記事数(目安20〜30本以上)があり、内容がオリジナルであること
- プライバシーポリシー・お問い合わせ・運営者情報といった固定ページがあり、フッターなどから辿れること
- Search Consoleでページがインデックスされていること
アフィリエイトは、記事内で紹介した製品・サービスへのリンクとして組み込み、AdSenseと並ぶもう一つの収益化手段として位置づけています。どちらもすぐ大きな成果が出るものではなく、記事を追加・改善しながら中長期で育てる前提で取り組んでいます。
正直に書いておくと、この手順を踏めば必ず収益が出るわけではありません。検索順位はGoogleのアルゴリズムに依存し、順位や流入を保証する方法はありません。AdSenseの審査も要件を満たせば必ず通るとは限らず、収益が発生するまでには数か月単位の時間がかかるのが一般的です。Claude Codeが速められるのは「サイト構築」と「執筆の作業量」であり、その先の検索順位・収益化はコンテンツの質と時間の積み重ねに左右される、という前提で取り組んでいます。
つまずきポイント/よくあるエラー
- サイトマップが暫定URLのまま:
astro.config.mjsのsite書き換えと再pushを忘れているケースです。デプロイ後にsitemap-index.xmlでドメインを確認してください。 - Search Consoleの所有権確認が反映されない: TXTレコード追加直後は反映まで数分〜数時間かかります。失敗したら時間を置いて再試行してください。
- サブエージェントの記事で内部リンクが抜けている: 「内部リンク先」を渡し忘れると起きやすいミスです。公開前にリンク漏れをチェックする工程を挟むと防げます。
- AdSense審査に落ちる: 要件を満たしていても内容が薄いと不合格になることがあります。理由を確認して改善すれば再申請できます。
よくある質問
プログラミング未経験でもこの手順は進められますか?
コマンドを一つずつ手で書く必要はなく、依頼文でClaude Codeに実行してもらう形が中心なので、未経験でも進めやすい作業です。ただし完全にお任せにせず、出来上がったものを自分の目で確認する姿勢は必要です。詳しくは「非エンジニア向け入門」で解説しています。
記事はどのくらいのペースで書けますか?
サブエージェントで並行執筆させれば、1日で数記事〜十数記事分の原稿を用意すること自体は現実的です。ただし公開後すぐ検索結果に反映されるわけではないため、量産のペースと成果が出るペースは分けて考える必要があります。
AI生成の記事はSEO的に不利になりませんか?
Googleは制作方法(人間が書いたかAIが書いたか)ではなくコンテンツの品質で評価する方針を示しています。裏を返せば、独自の検証や一次情報を伴わない量産文は評価されにくいということです。実機で確認した内容や実体験を加える工程を省かないことが重要です。
まとめ
Claude Codeを使うと、サイト構築(Astro+Cloudflare Workers)、キーワード計画、記事執筆、公開作業までを依頼文ベースで進められます。サブエージェントの並行執筆で作業量は大きく増やせますが、収益化には検索順位・時間の積み重ね・コンテンツの質という、Claude Codeだけでは短縮できない要素が関わります。まずは「使い方完全ガイド」でClaude Code自体の使い方を確認し、サイトの土台を整えるところから始めてみてください。