GitHub Copilotを日本語で使う設定|Chatの応答言語も
先に結論: Chatの応答を日本語に固定するには、VS Codeの設定
github.copilot.chat.localeOverrideにjaを指定するか、.github/copilot-instructions.mdに日本語で回答するよう明記します。
GitHub Copilotは日本語で指示しても内容を理解し、コード補完やChatの受け答えに反映してくれます。
ただし、Chatの回答が英語になったり、コードレビューのコメントが英語で返ってきたりすることがあり、これは「日本語が伝わっていない」のではなく「応答言語を指定していない」ことが原因である場合がほとんどです。
この記事では、Chatの応答言語を日本語に固定する設定と、レビューやコミットメッセージまで含めた日本語運用のポイントを解説します。
この記事の要点
- VS Codeの設定
github.copilot.chat.localeOverrideにjaを指定するとChatの応答が日本語に固定される(デフォルトはauto)。.github/copilot-instructions.mdに「日本語で回答してください」と書く方法は、個人設定に依存せずチーム全体・コードレビュー・Coding Agentにも届きやすい。- コードレビューやCoding Agentの日本語化も
.github/copilot-instructions.mdや.github/instructions/*.instructions.mdへの指示で対応する。- 日本語コメントを書いても関数名・変数名の提案は英語の命名規則に寄る傾向がある。
- コミットメッセージの言語はlocaleOverrideと必ず連動するとは限らず、指示ファイルへの明記が確実。
前提:Copilotはもともと日本語の指示を理解する
GitHub Copilotは日本語のプロンプトを問題なく解釈します。「この関数にエラー処理を追加して」のように日本語で依頼すれば、その意図を汲んだコードを提案してくれますし、日本語のコメントを書きながら補完を進めることもできます。
つまり、この記事で紹介する設定は「日本語を理解させるため」ではなく、「応答やレビューコメントを一貫して日本語で返してもらうため」のものです。
基本的な使い方から確認したい方は「GitHub Copilotの使い方完全ガイド」もあわせてご覧ください。
Chatの応答を日本語にする方法(1):localeOverride設定
2026年8月時点のVS CodeのCopilot Chatには、応答言語を固定する設定項目があります。Ctrl+,で設定画面を開き「copilot locale」で検索すると、「GitHub › Copilot › Chat: Locale Override」という項目が見つかります。
ここにjaと入力すれば、以降のChatの応答が日本語に固定されます。settings.jsonに直接書く場合は次のように指定します。
{
"github.copilot.chat.localeOverride": "ja"
}
デフォルト値はautoで、VS Code自体の表示言語(Display Language)に追従する仕組みです。
日本語UIのVS Codeなら自動的に日本語で応答するはずですが、自動判定がうまく働かず英語のまま返ってくることもあるため、狙って固定したい場合はこの設定を明示するのが確実です。
Chatの基本操作は「Copilot Chatの使い方」で詳しく解説しています。
Chatの応答を日本語にする方法(2):カスタム指示
もう一つの方法が、.github/copilot-instructions.mdにプロジェクト共通の指示として「日本語で回答してください」と書いておくやり方です。個人のエディタ設定に依存しないため、チームメンバー全員のChat応答を統一したいときに向いています。
# 応答言語
回答・コードレビューのコメントはすべて日本語で記述してください。
ただし、API名・ライブラリ名・エラーメッセージなどの固有名詞は
無理に翻訳せず、原文のまま表記してください。
localeOverrideが個人のエディタ設定であるのに対し、copilot-instructions.mdはリポジトリに紐づく設定なので、Chatだけでなくコードレビューやコーディングエージェントにも指示が届きやすいという特徴があります。
書き方の詳細は「copilot-instructions.mdの書き方」を参照してください。
コードレビュー・Coding Agentを日本語化する
プルリクエストのコードレビュー機能やコーディングエージェント(Issueを起点に自律的にPRを作成する機能)も、.github/copilot-instructions.mdや.github/instructions/*.instructions.mdに日本語での出力を指示しておくことで、レビューコメントやPRの説明文を日本語で受け取りやすくなります。
ファイル種別ごとに方針を分けたい場合は、applyToでglobパターンを指定したパス別指示ファイルを使い、対象を絞って「日本語でレビューコメントを書いてください」のように指示を追加します。
ただし、指示を置いても英語の技術用語やコードそのものまで無理に日本語化されるわけではありません。あくまで説明文やコメントの言語が日本語になる、という前提で運用するのが実態に近い使い方です。
コミットメッセージ生成の言語
Copilotはステージ済みの差分から自動でコミットメッセージ案を生成できますが、この言語はlocaleOverrideの設定に必ず一致するとは限りません。
日本語のコミットメッセージを安定して生成したい場合は、.github/copilot-instructions.mdに「コミットメッセージは日本語で、Conventional Commits形式にする」のように明記しておく方法が確実です。
指示ファイルとエディタ設定の両方を日本語に揃えておくと、機能ごとの言語のばらつきを減らせます。
日本語コメント・変数名での補完の挙動
コード中に日本語のコメントを書くと、Copilotはその文脈を読み取って続きのコードを補完します。一方で関数名や変数名の提案は英語の命名規則に寄る傾向があり、日本語のコメントを書いても変数名まで日本語化されるとは限りません。
学習データの大半が英語圏のコードであることを考えると自然な挙動で、命名を統一したい場合はコーディング規約としてcopilot-instructions.mdに明記しておくとよいでしょう。
技術用語は英語のままが無難な場面
すべてを日本語化しようとすると、かえって分かりにくくなる場面もあります。エラーメッセージ、APIやライブラリの固有名詞、HTTPステータスコードの名称などは、無理に翻訳すると検索性が落ちたり、公式ドキュメントの表記とずれたりします。
指示を書く際は「説明文は日本語、固有名詞は原文のまま」のように役割を分けておくと、実用性の高い応答になります。
つまずきポイント・よくあるエラー
- 設定したのに英語で返ってくる:localeOverrideはエディタ単位の設定です。チーム全体で統一したい場合はcopilot-instructions.mdにも同じ指示を書いておきましょう。
- コードレビューだけ英語のまま:機能ごとに指示の反映状況が異なります。レビュー専用のパス別指示ファイルを追加して個別指定すると改善しやすいです。
- 短い依頼だと日本語指定が無視される:スラッシュコマンドだけの短い依頼では言語指定が反映されないことがあります。一言添えて依頼すると安定しやすいです。
- コミットメッセージだけ言語がバラつく:localeOverrideと連動しない場合があるため、指示ファイルへの明記もあわせて使ってください。
よくある質問
localeOverrideとcopilot-instructions.mdはどちらを使うべきですか?
個人の作業環境だけ日本語に統一したいならlocaleOverride、チーム全体やレビュー・コーディングエージェントまで含めて統一したいならcopilot-instructions.mdが向いています。両方設定しておくと機能間のばらつきを減らせます。
日本語で指示すると回答の精度は落ちますか?
基本的な質問であれば日本語でも十分な精度で回答が返ってきます。ただし専門的な技術用語は英語のまま質問した方が的確な回答を引き出しやすい場合もあるため、精度が気になるときは英語と日本語の両方で試してみるとよいでしょう。
localeOverrideに設定できる値はja以外に何がありますか?
enやfr、de、zh-CN、koなど、多くの言語コードに対応しています。設定画面で候補が表示されるので、そこから選ぶと入力ミスを防げます。
まとめ
GitHub Copilotはもともと日本語の指示を理解できますが、Chatの応答やコードレビューのコメントを日本語で安定させたい場合は、VS Codeのgithub.copilot.chat.localeOverride設定と、リポジトリ単位の.github/copilot-instructions.mdを組み合わせるのが確実です。
コミットメッセージや変数名の言語がばらつきやすい点も踏まえ、技術用語は無理に翻訳せず原文のまま扱う運用にしておくと実用性が高まります。
基本操作は「GitHub Copilotの使い方完全ガイド」、Chatの詳しい使い方は「Copilot Chatの使い方」、指示ファイルの書き方は「copilot-instructions.mdの書き方」もあわせてご覧ください。