ハブネコのAIラボ

Codex

Claude CodeからCodexへ移行する方法|設定・CLAUDE.md・MCPの引き継ぎ手順

公開: / 更新: 読了目安8分

#移行#AGENTS.md #MCP

Claude CodeからCodexへ移行する方法|設定・CLAUDE.md・MCPの引き継ぎ手順

先に結論: Claude CodeからCodexへの移行は、インストールから動作確認まで1日あれば十分こなせます。ただしいきなり完全移行するより、両方を残したまま併用を始め、慣れてから比重を移すほうが安全です。

Claude CodeからCodexへ乗り換えたい、あるいは併用を始めたいと考えたとき、一番気になるのは「今までの設定を全部作り直すのか」という点だと思います。

結論から言うと、CLAUDE.mdはほぼそのままAGENTS.mdとして使い回せますし、MCPサーバーの設定も1つずつ登録し直すだけで済みます。

この記事では、Claude Codeで整備した資産をCodexへ引き継ぐ具体的な手順と、対応する概念の一覧を整理します。

この記事の要点

  • CLAUDE.mdの内容はコピーしてAGENTS.mdとして保存すればほぼそのまま動きます。Claude Code固有の記述(import構文やHookへの言及)だけ削ります。
  • Claude Codeのsettings.jsonに相当するのがCodexのconfig.tomlで、承認モードやMCPサーバーなど動作設定をここにまとめます。
  • MCPサーバーはclaude mcp addの登録内容を見ながらcodex mcp addまたはconfig.toml[mcp_servers]へ1つずつ移します。
  • サブスクリプションは共有できず、CodexにはChatGPTアカウント(Free・Goでも試せますが、本格利用はPlus以上)かAPIキーが別途必要です(2026年9月時点)。
  • 完全移行せず両方を契約して使い分ける運用も一般的で、片方の使用量上限に達したときの避難先にもなります。

前提・動作環境

この記事は、Claude Codeをすでに使っており、CLAUDE.mdやMCPサーバーなどの設定資産を持っている方を対象にしています。

Codex側はCodex CLIの導入とChatGPTアカウント(またはAPIキー)でのサインインが前提です。

コマンドやファイル配置は2026年8月時点の情報です。両ツールとも頻繁にアップデートされるため、手元の挙動と異なる場合は公式ドキュメント(Claude Codeはcode.claude.com/docs、Codexはdevelopers.openai.com/codex)で確認してください。

移行を考える背景

2026年8月時点、CodexとClaude Codeはどちらも自然言語の指示だけで実装・テスト・PR作成までこなす水準に達しており、使用量の上限や料金プランの見直しが両ツールともたびたび発表されています

こうした変化を受けて、契約プランを見直すタイミングで「もう一方も試してみたい」「上限に達したときの避難先を用意しておきたい」と考える人が増えています。

機能面の優劣は簡単には決められないため、まずは資産をどこまで引き継げるかを把握しておくと判断しやすくなります。両者の違い自体は「CodexとClaude Codeの比較」で整理しています。

Claude Code→Codexの対応表

移行の全体像は、下の対応表を先に押さえておくと迷いません。

Claude Codeの資産をCodexへ引き継ぐ対応表。CLAUDE.mdはAGENTS.mdへ、スラッシュコマンド(.claude/commands)は~/.codex/promptsのカスタムプロンプトへ、settings.jsonはconfig.tomlへ、claude mcp addで登録したMCP設定はcodex mcp addへそれぞれ対応することを示す図解

Claude Codeの資産Codexでの対応補足
CLAUDE.mdAGENTS.mdコピーしてほぼそのまま使える
自作スラッシュコマンド(.claude/commands)~/.codex/promptsのカスタムプロンプトCodex側は非推奨機能。新規はSkills推奨
settings.jsonconfig.toml承認モードなど「動作の設定」を担う
claude mcp addで登録したMCPcodex mcp addサーバーごとに登録し直しが必要
Claude Pro/Max等のサブスクChatGPT Plus/Pro等のサブスク契約は共有できず別途必要

AGENTS.mdはCodex専用ではなく、Cursorなど20以上のツールが対応するオープンな標準フォーマットです。先にAGENTS.mdを整備しておけば、Codex以外のツールに広げるときも流用できます

移行手順ステップバイステップ

実際の作業は次の5ステップです。

Claude CodeからCodexへ移行する5ステップ。インストール、ChatGPTでログイン、CLAUDE.mdからAGENTS.mdを作成、MCPサーバーの移行、簡単な指示での動作確認という流れを示す図解

①Codex CLIをインストールする

Node.js 22以降が入っていれば、次のコマンドでどのOSにも導入できます。

npm install -g @openai/codex

詳しい手順は「Codex CLIのインストール手順」を参照してください。

②ChatGPTでログインする

プロジェクトのフォルダでcodexを実行すると、サインイン方法を選ぶ画面が表示されます。

cd my-project
codex

追加のAPI課金なしで使える「Sign in with ChatGPT」を選ぶのが一般的です。

③CLAUDE.mdからAGENTS.mdを作る

CLAUDE.mdの内容をコピーし、リポジトリ直下にAGENTS.mdとして保存します。

ビルドコマンド・コーディング規約・禁止事項といった中身はそのままで問題なく動きます

削るべきなのは、@path/to/fileのimport構文やHook機能への言及など、Claude Code固有の仕組みを前提にした記述です。

AGENTS.mdはこの構文を解釈しないため、そのまま残しても単なる文字列としてしか読まれません。

④MCPサーバーを移行する

Claude Codeでclaude mcp listを実行し、登録済みのサーバー名・接続方式・環境変数を確認します。

同じ内容をCodex側で登録し直します。

codex mcp add github --env GITHUB_TOKEN=YOUR_TOKEN -- npx -y @modelcontextprotocol/server-github

HTTP接続のサーバーは--urlオプション、またはconfig.toml[mcp_servers]テーブルへ直接記述する方法も使えます。認証情報は直書きせず、環境変数経由で渡しましょう。

⑤動作確認する

軽いタスクを1つ依頼し、意図どおりに動くか確認します。

codex "READMEを読んで、テスト実行手順をまとめてください"

/statusでモデルや承認モードの設定も確認しておくと安心です。

移行後に戸惑うポイント

設定を移し終えても、操作感の違いにしばらく戸惑うことがあります。

承認モードの考え方は近いものの、Claude Codeのpermissions(allow/deny/ask)とCodexの承認モード(読み取り専用・自動編集・フルアクセス)は用語も設定場所も異なります。

バグイヌバグイヌ

Claude Codeで作ったCLAUDE.mdやMCPの設定、Codexに乗り換えたら全部イチから作り直しになるんですか…?

ハブネコハブネコ

作り直しではありません。CLAUDE.mdはコピーしてAGENTS.mdにするだけでほぼ動きますし、MCPサーバーも設定内容自体は使い回せます。登録コマンドを打ち直す手間だけです。

スラッシュコマンドの体系も違います。Claude Codeの/init/permissionsに相当する操作がCodexにもありますが、コマンド名やメニューの出方は独自です。

両者の細かな違いは「CodexとClaude Codeの違い」で比較しているので、迷ったときの早見表として活用してください。

完全移行せず併用する選択肢

ここまで移行手順を紹介しましたが、いきなり完全移行する必要はありません

CLAUDE.mdとAGENTS.mdを両方整備し、両方のツールを契約して使い分けている開発者も珍しくありません。

片方の使用量上限に達したときにもう片方へ切り替えられるほか、一方に実装させもう一方にレビューさせる「クロスレビュー」という使い方もあります。

具体的な役割分担のパターンは「Codex×Claude Code併用術」で詳しく解説しています。

対話しながら仕様を詰めたい作業はClaude Code、仕様が固まって投げっぱなしにできる作業はCodexのクラウド機能、という時間帯での使い分けも実践しやすい方法です。

つまずきポイント/よくあるエラー

よくある質問

移行にどれくらい時間がかかりますか?

インストールからAGENTS.mdの作成、簡単な動作確認までなら数十分程度です。MCPサーバーを複数登録している場合や、CLAUDE.mdの内容を整理しながら移す場合は半日〜1日を見ておくと余裕を持てます。

Claude CodeとCodexを両方使い続けることはできますか?

できます。提供元も料金体系も別々のサービスなので、両方契約してタスクの性質で使い分けている開発者は珍しくありません。詳しくは「Codex×Claude Code併用術」を参照してください。

CLAUDE.mdの内容はそのままAGENTS.mdにコピーしていいですか?

ビルドコマンドや規約、禁止事項といった内容はそのままで問題ありません。ただし@pathのimport構文などClaude Code固有の記法は解釈されないため、参照先の内容を直接書き込むか、記述自体を削ってください。

まとめ

Claude CodeからCodexへの移行は、CLAUDE.md→AGENTS.md、settings.json→config.toml、MCPサーバーの登録し直しという3点を押さえれば、1日あれば十分こなせる作業です。

サブスクリプションだけは共有できないため、ChatGPTの有料プランかAPIキーを別途用意する必要があります。

完全移行にこだわらず、まずは両方を残したまま併用し、使用感を確かめながら比重を移していくのが失敗の少ない進め方です。

Codex全体の使い方は「Codexの使い方完全ガイド」、両者の違いをさらに詳しく知りたい方は「CodexとClaude Codeの比較」もあわせてご覧ください。