AI Hub

Codex CLIの使い方|コマンド・操作方法まとめ

公開:

#CLI #使い方

Codex CLIは、ターミナル上でコードの調査・編集・実行までを任せられるOpenAIのコーディングエージェントです。この記事では、codex コマンドでの起動方法から、承認モード(approval mode)によるアクセス範囲の調整、よく使うスラッシュコマンド、モデルの切り替え方までを、実際の操作の流れに沿って解説します。読み終える頃には、初回起動からタスク依頼までの一連の操作がイメージできるようになります。

前提・動作環境

Codex CLIはmacOS・Linux・Windows(WSL含む)のターミナルで動作します。事前にインストールと、ChatGPTアカウントまたはAPIキーでのログインを済ませておいてください。インストール手順は「Codex CLIのインストール手順」で、全体の概要や料金体系は「Codexの使い方完全ガイド」で解説しています。

Codex CLIは頻繁にアップデートされ、コマンド名やオプションが変更されることがあります。本記事は執筆時点の一般的な操作方法です。手元の挙動と異なる場合は、公式サイト(developers.openai.com/codex)で最新情報を確認してください。

基本の起動と対話モード

作業したいプロジェクトのディレクトリで、以下のコマンドを実行するとCodex CLIが起動します。

codex

起動するとチャット形式のTUI(ターミナルUI)が立ち上がり、そのまま日本語や英語で指示を入力できます。最初から指示文を渡して起動することも可能です。

codex "READMEを読んで、テスト実行手順をまとめてください"

対話セッションを開かず、1回のタスクをその場で完結させて終了したい場合は、非対話実行用のサブコマンドを使います。CI環境やスクリプトからの呼び出し、バッチ処理的な使い方に向いています

codex exec "package.jsonのscriptsを一覧化してMarkdownの表にして"

対話モードでは追加の質問や実行結果を挟みながらやり取りが続きますが、codex exec は一問一答で完結し、結果を標準出力に返して終了する点が異なります。

承認モード・サンドボックスの仕組み

Codex CLIは、ファイルの編集やコマンドの実行をどこまで自動で行ってよいかを「承認モード」で管理しています。大きく分けると次の3段階です。

承認モードの3段階(読み取り専用・自動編集・フルアクセス)とリスク・確認頻度の関係を示す図

このモードはセッション内で /permissions コマンドを実行すると、その場で切り替えられます。プロジェクトごとに固定したい場合は、設定ファイルであらかじめ既定値を指定しておくこともできます。

/permissions

承認モードとあわせて、コマンドを実行する環境自体を隔離する「サンドボックス」も用意されています。ファイルシステムやネットワークへのアクセス範囲をサンドボックス側で制限することで、承認モードを緩めた場合でも意図しない変更が及ぶ範囲を絞り込めます。初めて触るリポジトリでは読み取り専用に近い設定から始め、提案内容に慣れてきたら段階的にアクセス範囲を広げていくのがおすすめです。

主要なスラッシュコマンド

対話セッション中は、/ から始まるスラッシュコマンドでさまざまな操作ができます。よく使うものを紹介します。

/init

上記を実行すると、リポジトリ内を解析して AGENTS.md のたたき台が作成されます。ディレクトリ構成や依存関係、テストコマンドなどが自動でまとめられるので、内容を確認しながら必要な情報を書き足していくとよいでしょう。

モデルの選択・切り替え

タスクの内容に応じてモデルや推論の深さを切り替えられます。セッション中に /model を実行すると、選択肢がその場に表示されます。

/model

軽い調査や単純な修正には応答が速いモデルを、設計判断が絡む複雑な実装には推論を深くしたモデルを選ぶと、速度と精度のバランスを取りやすくなります。選択したモデルはセッション中の既定値として保持され、途中で切り替えない限り同じモデルで会話が続きます。

実践的な依頼例

実際の作業でどのように指示を出すか、代表的な流れを2つ紹介します。

1. バグ調査から修正まで任せる

codex "ログイン処理でセッションが切れるバグを調査して、原因箇所を教えて"

読み取り専用に近いモードのまま実行すれば、コードは変更されずに原因の特定と説明だけが返ってきます。内容を確認して問題なければ、承認モードを自動編集に切り替えてから修正の実装を依頼します。

2. テストを書かせて実行まで確認する

codex "utils/date.tsに未カバーのテストケースを追加して、テストを実行して結果を教えて"

自動編集モード以上に設定しておくと、テストファイルの作成からテストコマンドの実行までを一度の指示でまとめて進めてくれます。CIのジョブなど繰り返し実行する処理は、codex exec に切り出しておくとスクリプトに組み込みやすくなります。

設定ファイルについて

既定の承認モードやモデルなどは、設定ファイルにまとめて記述しておくこともできます。ホームディレクトリ配下の設定用ディレクトリにTOML形式のファイルを置き、プロジェクトごとの既定値を管理する仕組みです。セッションのたびに /permissions/model で設定し直すのが手間な場合は、よく使う組み合わせを設定ファイル側に書いておくと、起動時に毎回切り替える必要がなくなります。項目名や書式は更新される可能性があるため、詳細は公式ドキュメントの設定リファレンスを確認してください。

つまずきポイント/よくあるエラー

よくある質問

Codex CLIとChatGPTのCodex機能は何が違いますか?

ChatGPT上のCodexはブラウザ上でクラウド環境のタスクを任せる形式であるのに対し、Codex CLIは自分のマシンのターミナル上でリポジトリを直接操作します。ローカルのファイルやコマンドをそのまま扱いたい場合はCLI版が適しています。

承認モードはプロジェクトごとに変えられますか?

変えられます。セッションごとに /permissions で切り替えられるほか、設定ファイルに既定値を記述しておけば、プロジェクトを開くたびに毎回選び直す手間を減らせます。

コマンドを実行せずにコードの提案だけ受け取りたい場合はどうすればよいですか?

承認モードを読み取り専用にしておけば、ファイルの編集やコマンドの実行は行わず、提案や説明のみが返ってきます。内容を確認してから自分の手で反映することもできますし、問題なければそのまま自動編集モードに切り替えて反映を任せることもできます。

まとめ

Codex CLIは、codex での対話起動と codex exec での非対話実行を使い分け、承認モード(読み取り専用・自動編集・フルアクセス)でアクセス範囲を調整しながら使うのが基本の流れです。/init でAGENTS.mdを整備し、/permissions/model でセッションごとに設定を調整すれば、タスクの性質に応じた安全な運用がしやすくなります。インストールがまだの方は「Codex CLIのインストール手順」を、Codex CLI全体の使い方を体系的に知りたい方は「Codexの使い方完全ガイド」をあわせてご覧ください。