NotebookLMの安全性|データは学習される?企業利用の注意
先に結論: 個人アカウントはフィードバックを送信しない限り資料が学習に使われず、Google Workspaceアカウントは学習にも人間レビューにも使われません。ノートブックは既定で本人のみ閲覧できる非公開状態です。
NotebookLMに社内資料や顧客情報をアップロードしても大丈夫なのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、アップロードした資料が勝手にAIの学習に使われることは基本的になく、特にGoogle Workspaceアカウントで使う場合はより厳格な保護が適用されます。
この記事では、Google公式ヘルプの記載をもとに、データの扱われ方と企業で利用する際の注意点を正確に解説します。
この記事の要点
- 個人のGoogleアカウントでは、フィードバックを送信しない限りアップした資料が基盤モデルの学習に使われることはありません
- Google WorkspaceアカウントやWorkspace for Educationアカウントでは、フィードバック送信時でも人間レビュー・学習のいずれにも使われません
- ノートブックは既定で所有者本人のみが閲覧できる非公開状態で保存されます
- 個人アカウントでフィードバックを送信すると、レビュー対象データはアカウントと紐づかない状態で最長3年間保存されます
- 企業で利用する際は、会社契約のGoogle Workspaceアカウント利用と社内の情報管理規程との照合が重要です
結論:アップした資料はAIの学習に使われるのか
2026年8月時点のGoogleのヘルプページによると、個人のGoogleアカウントでNotebookLMを利用する場合、フィードバックを送信しない限り、アップした資料や質問・回答が基盤モデルの学習に直接使われることはありません。
逆に言えば、回答に対して高評価・低評価のフィードバックボタンを押した場合は例外的な扱いになる、という点は覚えておく必要があります。
一方、Google WorkspaceアカウントやWorkspace for Educationアカウントで利用している場合は、さらに強い保護が適用されます。
公式ヘルプには「アップロードした資料・質問・回答は、フィードバックを送信した場合であっても人間のレビュアーに確認されることはなく、AIモデルの学習にも使われない」と明記されており、Workspaceアカウントであれば学習にもレビューにも使われないという明確な公式見解が示されています。
業務利用を検討している場合は、この違いを理解したうえでアカウントを選ぶことが重要です。
詳しい仕組みはNotebookLMのプライバシーと利用規約(Google公式ヘルプ)で確認できます。
データの保存場所とアクセス範囲
作成したノートブックは、既定では所有者本人のみが閲覧できる非公開の状態で保存されます。共有機能を使って他のユーザーを招待したり、公開リンクを発行したりしない限り、第三者がノートブックの中身を見ることはありません。
なお、2025年以降はノートブックを公開リンクで共有する機能も追加されています。
リンクを発行・管理できるのは所有者と編集権限を持つユーザーに限られ、いつでも公開設定をオフに戻せますが、操作を誤って社外秘の資料を公開リンクで共有してしまうリスクには注意が必要です。共有設定は都度見直す習慣をつけましょう。
人間によるレビューが行われるケース
個人アカウントの場合、ユーザーが自主的にフィードバックを送信すると、その内容(質問・アップロード資料・回答)が問題の特定や改善のために専門チームによって確認されることがあります。
ただしこの際、フィードバックはGoogleアカウントから切り離してからレビューされ、レビュー対象データはアカウントと紐づかない状態で最長3年間保存されるとされています。
一方でGoogle Workspaceアカウントでは、同じようにフィードバックを送信しても人間によるレビューは行われません。この違いから、個人アカウントでフィードバックを送る際は、機密情報を含む資料や回答を送信しないよう意識することが大切です。
フィードバックを送らなければレビューの対象にはならないため、機能に不満がない限り無理に送信する必要はありません。
企業で利用する際の判断基準
企業でNotebookLMを使うかどうかを判断する際は、次の観点を確認するとよいでしょう。
- アカウントの種類: 個人アカウントではなく、会社で契約しているGoogle Workspaceアカウントを利用する。前述の通り、学習・人間レビューの両方が行われない扱いになります。
- 社内の情報管理規程との照合: 資料の機密区分(社外秘・秘・極秘など)を確認し、アップロードしてよい範囲かを社内規定に照らして判断する。
- 管理者による設定の確認: Workspace管理者が管理コンソールでNotebookLMの利用可否や共有範囲を制御している場合があるため、情報システム部門に運用ルールを確認する。
- 契約上のデータ保護条件: 取引先との契約で外部AIツールへのデータ入力が制限されていないかを事前にチェックする。
これらを踏まえたうえでの具体的な業務活用シーンは、NotebookLMの仕事活用術でも紹介していますので、あわせて参考にしてください。
なお、開発を担当するエンジニアがいる場合は、開発ツールのGitHub Copilotにも学習利用に関するプラン別の違いがあり、GitHub Copilotの学習データ利用とオプトアウト設定も判断材料として参考になります(エンジニアの方向け)。
やってはいけない使い方
安全に使うためには、次のような使い方は避けるべきです。
- 顧客の個人情報や機密性の高い契約書を、個人のGoogleアカウントでNotebookLMに読み込ませること。
- 会社のセキュリティポリシーを確認しないまま、人事情報や未公開の財務資料をアップロードすること。
- ノートブックの公開リンクを発行したまま放置し、共有範囲を管理しないこと。
- フィードバック送信時に、機密情報を含んだ質問や資料をそのまま送ってしまうこと。
いずれも「個人アカウントだから安全ではない」という意味ではなく、公式ヘルプが示す仕組みを理解したうえで、資料の機密度に応じて使い分けることが重要です。
基本的な使い方に不安がある場合は、NotebookLMの使い方完全ガイドから操作の基礎を確認しておくと安心です。
よくある質問
NotebookLMにアップした資料は他のユーザーの回答に使われますか?
いいえ。NotebookLMはアップロードした資料をその本人のノートブック内でのみ利用する仕組みで、他のユーザーへの回答生成に流用されることはありません。ノートブック自体も既定では非公開です。
Google Workspaceアカウントなら何をアップロードしても安全ですか?
学習やレビューに使われないという保護はありますが、それとは別に社内の情報管理規程は守る必要があります。極めて機密性の高い資料については、社内のセキュリティ担当者に事前に確認することをおすすめします。
無料の個人アカウントでは仕事に使えませんか?
無料プランでも技術的には利用できますが、企業として組織的に使うのであれば、学習・人間レビューの両方が行われないWorkspaceアカウントを利用するほうが安全性の観点で望ましいといえます。
まずNotebookLMがどのようなツールかを知りたい方は、NotebookLMとは何かを解説した記事もご覧ください。
まとめ
NotebookLMは、個人アカウントであればフィードバックを送信しない限り資料が学習に使われず、Google Workspaceアカウントであれば学習にも人間レビューにも使われないという、公式ヘルプに基づく明確な保護があります。
とはいえ、公開リンクの管理やフィードバック送信時の内容など、利用者側の操作によってリスクが生まれる場面もあるため注意が必要です。企業で利用する際は、Workspaceアカウントの利用と社内の情報管理規程との照合をセットで進めることが、安全な活用への近道といえます。